目次
主要キャラ
天童歩
本作の主人公。
弱々しい性格で何事もなく学校生活を穏便に済まそうとするが鈴木山達に目をつけられてしまう。
鈴木山
学校の不良。
誰かターゲットに絞り殴る蹴るなどの暴行を繰り広げる。
若保囲
学校の不良。
鈴木山と違い知的な面があり冷酷な命令をパシリ達にされる。
鶴巻真魚
学校の不良。
鈴木山と一緒にいる女子生徒。しかし鈴木山には若干の恐怖心を抱いているようだ。
戸沢信二
歩の幼馴染。
優等生で間違ったことを嫌うが須田に暴行を受けたことがキッカケでイジメにあうリスクがあるなら保身を選ぶようになる。
平原
歩に恋心を抱かれている女子生徒。
歩のイジメに気がついている。
又賀
歩のイジメに気がつき教師に報告するも鶴巻の手下に密告され、陰部写真を撮られるなど逆に弱みを握られる。
須田
鈴木山達にパシリにされる生徒。
いつもありもしないジュースを買いに行かされ、見つからず理不尽な暴行を受けている。
柴咲
鈴木山達のイジメに気がついている唯一の教師。
イジメの時間 あらすじ(1~10話)
平凡な高校生活を過ごす天童歩。
気弱で引っ込み思案な歩はいつもクラスの不良である鈴木山と若保囲に怯えながら過ごしていた。
しかし歩の高校生活はある1つの席替えで一変してしまった。
運命の席替え
ある日のクラスの席替えで歩は鈴木山の前の席になってしまった。
次の席替えまで何事もなく穏便に済まそうとする歩だったが、席の取り違えで鈴木山の筆箱が歩の机に入っていたのだ。
そのことに気がついた鈴木山は歩の肩を叩き「許してやってもいいぜ?」と忠告する。
身に覚えがない歩は慌てて机の中に手を入れ、自分の机に鈴木山の筆箱が入っていることに気がつく。
動揺する歩に対し鈴木山は「今すぐ青木(担任)を殴ってこいよ。そしたらチャラにしてやる。」と命令してきた。
当然歩にはそんな度胸もない為、筆箱も自分がやったことじゃないと否定する。
しかし鈴木山はそんな弁解など聞く耳を持たずぶち切れる。
担任が注意を入れその場はなんとか収まったが歩は鈴木山と若保囲に完璧に目をつけられてしまった。
友人の戸沢
歩はすぐにこのことを幼馴染の戸沢に相談する。
すると戸沢は鈴木山達との話し合いを提案する。
自分のせいで幼馴染の戸沢まで巻き込んでしまうことを恐れた歩だったが、戸沢の真っ直ぐな言葉に触発され2人は鈴木山達のもとへ向かう。
暴力を受ける須田
鈴木山達がたまっている校舎裏へ向かうと須田というパシリ生徒が殴る蹴るの暴力を受けていたのだ。
そして鈴木山は「こいつ(須田)は殴られるのが好きなドMなだけだ」と言いだし、それを須田にも強要しだした。
さらに鈴木山は「チクったら殺すぞ」と歩に忠告する。
その忠告に完璧にビビってしまった歩。
鈴木山と若保囲が去った後、戸沢は先生に須田へのイジメを報告しようとする。
しかし怯えている歩の表情をみた戸沢は歩が鈴木山達と同じクラスということも気遣い一旦様子を見ることにした。
戸沢と須田
後日、歩は戸沢と須田が校舎裏に向かう姿を目撃する。
こっそり後をつけ2人の話を盗み聞きすると、どうやら戸沢は先日目撃したイジメを先生に報告したようだ。
しかし須田はその行為に対し迷惑と跳ね除け、鈴木山に言われた通り「自分はドMだ」と言いだした。
さらに須田は急に逆上しだし、戸沢に殴りかかった。
そして次第にそれは過激になっていき、温厚な戸沢はボロボロになるまで殴られ続けた。
実はこの須田の行動は若保囲による指示だったのだ。
先生にチクられたことを危惧した若保囲は須田を脅迫し、全て須田が自ら望んで殴られことに仕立て上げたのだ。
自分のせいで戸沢を巻き込んでしまったことに負い目を感じる歩。
しかし、それからしばらく鈴木山と若保囲の2人が歩に何かをする訳ではなかった。
鈴木山達への仲間入り
ある日突然、鈴木山が歩を遊びに誘ってきた。
あまりに突然のことで歩は言葉を詰まらせるが、恐怖にかられ2つ返事で行くことした。
バッティングセンターに行くと、鈴木山は「悪かったな」と急に歩に謝りだした。
どうやら鈴木山は歩が先生への報告を止めてくれたことに感謝しているようだ。
その対応に歩は『本当に2人共それほど悪いヤツらなのかな・・』と思い始めていた。
気をかけてくる柴咲
その後の学校生活で交友的に接してくる鈴木山達に歩がオドオドしながらも交流を持つ光景に周りは驚きと不安な視線を配らせる。
歩と鈴木山が一緒にいる光景に違和感を感じる柴咲という教師がいた。
柴咲は戸沢から須田の件で報告を受けた教師であり、以前から鈴木山達の行動に目をつけていた。
しかしことを荒だてたくない他の教師達は柴咲にとりあえず様子を見るように促す。
そして柴咲は歩を進路指導という口実で呼び出し、鈴木山達からイジメを受けていないか探りを入れる。
柴咲の「脅されたりパシリにされたりしてないか?」という質問に歩は心を惑わせながら「なにもありません・・」と答えその場を後にした。
イジメの始まり
その後、鈴木山達に自分達のことを聞かれてないか尋ねられた歩は鈴木山達の気を悪くしないために「何も聞かれていない」と咄嗟にウソをついた。
すると鈴木山は「なにつまんねぇウソついてんの?おまえ!」と歩を睨みつけ「ペナルティー1」と罰をを課してきた。
鈴木山は先日遊んだ日をもって自分達は仲間であり、それに対する裏切り行為は厳しく罰していくと勝手なルールを決めてきた。
さらにその後も鈴木山は事あるごとに歩にペナルティーを課してきた。
その理由もすべて理不尽極まりないもので・・・
完全に心を鈴木山に支配されてしまった歩。
それを機に歩へのイジメはさらにエスカレートしていくのだった・・・
感想
全体的な感想
これはヒドイってなるイジメ漫画です。
母親や周りに言い出せない歩の複雑な心境がなんとも言えません。
これに近いイジメは普通にありそうで怖いんですが、自殺していく人ってこういう心境なのかなと考えさせられます。
漫画なのでイジメのやり方が秀逸すぎるところがありますが、こうして全体的に見ると気がつかない教師達が1番クソだなって思わされます。
ストーリー的にはただのイジメ物語ですが、1つの社会勉強として読ませてもらってます。
イジメの時間の特徴
イジメの時間は他にあるイジメ漫画と違い、かなりリアルな作品になってます。
イジメの内容も本当に今色んな中学校で起きてそうな内容ばかりなので、読んでいて『自分の中学でもそういうのあったな〜』や『自分も昔同じ事されていた』などといった感情になられる方はもしかしたら多いかもしれません。
そういった現代のリアルを描いた数少ないイジメ漫画ではないかと思います。
こういった方にオススメ
・とにかく現実感のある漫画を読みたい方
・心情心理が事細かに描かれている漫画がお好きな方
・学生時代他人がイジメられているの見て楽しんでた方
・社会のイジメ問題について真剣に考えられてる方
イジメの時間の通信簿
絵柄 ⭐⭐☆☆☆
演出 ⭐⭐☆☆☆
ストーリー ⭐⭐⭐☆☆
キャラクター ⭐⭐⭐☆☆
世界観 ⭐⭐⭐☆☆
セリフ ⭐⭐⭐⭐☆