漫画アプリ「ピッコマ」で毎週水曜日に連載されている「リコール あなたの復讐代行サービス」。
本記事は11話に連載された『理沙ママ』編のネタバレを投稿しております。
他の物語もまた定期的に更新して参ります。
※本漫画のあらすじ気になる方は下にあらすじリンクがございますのでそちらからお進み下さい。
面接を受ける理沙
3年前
レインボータクシーの採用面接を受ける酒井理沙。
志望動機を聞かれる前に、理沙は面接官の緑川から「酒井さんの志望動機がタクシー運転手としてふさわしくないとの判断が出ましたら一般的な会社とは異なり不合格通知だけでは済まされません」と忠告を受ける。
そして緑川は理沙に「このまま面接を受けるか、ここで志願放棄するか」の選択を迫った。
そこで理沙は1本タバコを吸い、自分の過去を話し始めたのだった。
理沙の過去
理沙は幼少期から母子家庭で育てられていた。
母親は昼間はいつも眠り姫のように眠り続け、夜になると魔法がかかったシンデレラのように綺麗になり夜の街へ出かけるという日々を送っていた。
母は出かける前にいつも一錠の薬を理沙に渡していた。
だがその薬を渡された日は必ず母は怪物に連れられ家に帰ってくるのだった。
夜中、家に響く怪物に襲われている母の悲鳴。
隣の部屋から聞こえる母の悲鳴を聞きながら、理沙はずっと『怪物はどうやって退治すれば良いの?』と布団にこもり怯えながら考えいた。
ある日、理沙は『ママがくれる魔法の薬をたくさん飲んで早く綺麗になれば・・素敵な王子様がやってきて、ママを苦しめる悪い怪物を追い出してくれるに違いない』と考え薬を大量に服用した。
眼が覚めると、そこは病院でベッドで泣き崩れる母の姿がそこにあった。
当然、自分の姿が可愛くなっているハズもなく・・
1匹の犬の登場
そんなある日、母が家に1匹の犬を連れてきた。
「挨拶しなさい、新しいお友達よ」と連れてきたその犬はとても人懐っこく、すぐに打ち解ける事が出来た。
だが、月日が流れる内にその犬はドンドン凶暴になっていった。
そしてついにその犬は理沙と母に噛み付くようになり、優しかったその犬は恐ろしい怪物に成り果ててしまった。
理沙は犬を恐れ、家に帰ることを恐れるようになる。
ママの死
数日後、突然家から犬の鳴き声がしなくなった。
犬の様子が気になった理沙は家のドアを開ける。
するとそこにはリストカットして命を絶った母の姿が・・・
全てを手にする理沙
それから理沙はお姉さんに引き取られ、母同様に自らも夜の世界で働くようになる。
そして徐々に女を磨いた理沙は店で色んな大人から誘いを受けるようになる。
ある男はブラックカードを与えてくれたり、ある男は高級車をプレゼントしてくれた。
理沙は自身の容姿を武器にすることでいとも簡単に全てを手にしていったのだ。
欲しいもの全てを手に入れた理沙であったが、一方心の何処かに寂しさも感じていた。
トラウマの再来
そんなある日、家に1匹の犬が訪れた。
母が死んで以降犬は絶対に買わないと決めていた理沙であったが、寂しさゆえについその犬を家にあげてしまったのだ。
その犬と愛し合った理沙であったが、ある日その犬が「僕の友達にもこの愛を分けてあげたいんだ」と言いだした。
そして1匹の犬が戸を開けて入ってきた。
その犬はかつて母を死に追いやった怪物の犬であった。
その犬はおもむろに理沙をベッドに押し倒し、襲ってくる。
押し倒された理沙は思ったのだった
『ママはこの犬のせいで死んだ。今まで一体どこに隠れていたの?ぶっ殺してやりたかったのに』
理沙の復讐
ベッドに押し倒された理沙は男の耳を口で引きちぎった。
男は「須藤、須藤早く来い」と呼び出すと、駆けつけた男はその光景を見て言葉を失う。
理沙が殺そうとしたその男は国会議員で、事件を表沙汰にしたくない男の手によってその事件は綺麗に揉み消されたのだった。
その後、行き場を失った理沙は虎原と出会いレインボータクシーの存在を知った。
理沙の実現したい夢
最後に緑川は「弊社の社員として実現したい夢はなんですか?」と理沙に尋ねる。
「いつか必ずあの2匹の犬と世界中のクズをとっ捕まえること」
そう答えた理沙に緑川は「・・そうですか。今日はわざわざありがとうございました。明日から出勤をお願いします。」と合格を言い渡したのだった。
補足
母から渡された薬=睡眠薬
母を自殺に追いやった犬=国会議員の男
理沙が大人になってから現れた犬=国会議員の男の部下(須藤)