鬼勢拓未VS破壊者
破壊者の3人は校舎に近づきながらある人物を探していた。
その人物とは「鬼勢拓未」、黒カッパ男であった。
鬼勢は3人の前に立ち塞がり、「なぜ俺の居場所を知っている?」と問いかけると3人は「種族の未来を滅ぼそうとしている者の居場所を委員会が知らないとでも?」と返す。
破壊者が所属する暗黒団委員会は鬼勢を探す為世界各地を回って情報を集めていたのだ。
そして破壊者達は黒い衣装を脱ぎ捨て鬼勢に攻撃を仕掛ける。
3人のうち1人は校舎にいる勇太達のもとへ向かう。
破壊者2人の触手を避ける鬼勢だったが、その触手からは毒が撒かれており鬼勢は吐血する。
しかしすぐに鬼勢は起き上がり、口から巨大な触手を出す。
鬼勢が出した触手からは尋常じゃない熱量の炎が放たれ、片方の破壊者は一瞬にして廃になってしまう。
もう1人の破壊者も猛毒の触手を鬼勢に突き刺すが、既に鬼勢は先程の攻撃で体に抗体を作っており微動だにしない。
そして鬼勢はもう1人の破壊者も触手で食い潰そうとする。
するとその破壊者は死ぬ間際に「もうすぐあの日がくる。」と意味深な言葉を言い残し死んでしまった。
和也VS破壊者
その頃和也や由奈の前にももう1人の破壊者が現れた。
そもそも暗黒団委員会は同族の裏切り者や団体に所属していない者を処分する団体で、当然今まで人間として暮らしていた和也もその処分対象であった。
和也は由奈と勇太を保健室に残し、1人でその破壊者に立ち向かう。
臨戦態勢に入った2人は同時に互いの頭をめがけ触手を放つ。
間一髪の差で和也の触手の方が早く男の頭を捉えた。
そのまま和也はその破壊者の意識の中に入り込む。
意識の中で破壊者は椅子に有刺鉄線で縛られていた。
破壊者に対し勝利を宣言する和也と英美。
しかし破壊者は「俺が意識を吸収する同族を相手にするのが初めてと思うか?ここは俺がのっとる」と不敵な笑みを浮かべる。
すると破壊者の背後から無数の有刺鉄線が出現し、和也と英美を縛り上げる。
意識の中で和也と英美が追い込まれることにより、本物の和也の体は徐々に破壊者に乗っ取られていく。
このままでは和也の体が完璧に乗っ取られてしまう状況で、和也と英美は破壊者と共に意識の中で自決することを決意する。
意識を意図的に閉じることで破壊者を道連れにしようとする和也と英美。
ちょうどその時由奈は2人の戦いの様子を覗きに来ていた。
しかし由奈の前に立っていたのは、破壊者に意識を完璧に乗っ取られた和也の姿だった。