主要キャラ
田中藍名
本作の主人公。
2年交際した嗣智から婚約破棄を言い渡され、傷心していたところを卯月に介抱される。
それ以降、卯月との2年に渡る契約結婚が始まる。
狩野小路卯月
藍名の旦那。
年齢は19歳にして小説家として活躍している。
狩野小路という苗字を変える為、藍名と契約結婚する。
初体験の相手は藍名。
士郎
藍名の実の父親。
派手な服装で性格もかなりフランク。
悠実
藍名の実の母親。
士郎との離婚後に藍名を身ごもっていることが発覚し、藍名を長年育て続けてきた。
士郎とは対照的で、控えめな心配性な性格をしている。
4話のネタバレ
両夫婦の見送り
食事が終わり、両夫婦を見送る藍名と卯月。
母型夫婦(悠実夫婦)からは別れ際に「今度是非北海道まで遊びに来てくれ、娘をよろしくね、卯月くん」と励ましの言葉を貰った。
一方の士郎夫婦を見送ろうとすると卯月は士郎から「ちょっときな」と呼び出され耳打ちをされた。
そして卯月は士郎から「俺の娘を泣かしたら世界中何処逃げても殴りに行くからな」と圧をかけられたのだった。
その言葉にビクっとする卯月。
だがその後「そんなにビビんなよ、藍名を大事にしてくれたら可愛い息子だ。」と士郎は雰囲気を和ませた。
そして最後に士郎がかけた「頼んだぞ、卯月」という言葉に卯月は思わず胸を躍らせたのだった。
手を繋ぐ藍名と卯月
士郎夫婦を見送る藍名と卯月。
すると卯月が藍名の指に自分の指を絡ませて徐々に手を繋ごうとしてきた。
少し照れ臭そうに「卯月くん・・」と卯月を見つめる藍名。
「嫌?」と尋ねる卯月に「嫌じゃないけど・・」と答える藍名であったがその時藍名はなんとも言えない恥ずかしさを感じていたのだ。
負い目を感じる卯月
ホテルに戻りソファーに座り込む卯月。
疲れた様子の卯月は「なんか僕、すごい悪いことしてる気がする」と言いだしたのだ。
そもそも2人は2年間だけの契約結婚であり、その理由も卯月が自分の苗字が嫌であるという不純な理由である。
その事に今日夫婦の顔を見た卯月は負い目を感じていたのだ。
「僕藍名さんお父さんお母さん達に「藍名をよろしく!」「大事にして」って」と俯く卯月。
感謝を伝える藍名
だがそんな卯月にそっと藍名は手を差し伸べ抱きしめる。
そして藍名は「卯月くんはもう私を大事にしてくれてるよ」と言ったのだった。
酔っ払った自分を家まで送り、婚約者に捨てられ惨めな自分を助けてくれた卯月に藍名は返しきれないくらいの感謝をしていた。
「2年付き合って婚約した人よりも卯月くんの方がずっと優しい」
改めて互いの思いを確認した2人は唇を交し、そのまま夜の営みに入る。
裸で抱きしめ合いながら藍名は『可愛い私の旦那さん』と卯月を愛おしく思ったのであった。