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目次
登場キャラ
芦屋透
17歳の高校生。
母親が交通事故で死亡して以降何気なく過ごしていたがある日、日照雨の会のメンバーに拉致されてしまう。
父は日照雨の会の教祖である師父。
八代京子
透と同じ高校に通う女子高生。
透の母親が死んで以降、透に急接近し家の家事を手伝うようになる。
だがその正体は日照雨の会のメンバーであった。
小鳥遊秋人
透と同じように拉致され教会信者として地下に幽閉された30代くらいの男。
もともとはフリーライターをしていた。
地下から脱出する為に透と協力する。
師父
日照雨の会の教祖。
教会信者からは神のように崇められている。
1話 あらすじ
母親を亡くした透
いつも通りの学生生活を送る芦屋透。
だが実は透はつい先日母親を亡くしたばかりであった。
そんなことをおくびにも出さず友人達とAVについて談笑する。
身の回りの世話を焼く京子
下校しようと自転車置き場まで行くと1人の女子生徒が自分の自転車を跨いで待っていた。
女子生徒の名は八代京子。
京子は透の母親が死んでから急に身の回りの世話をしてくれるようになったのだ。
*母親の葬式にも出席していた
今日もタイムセールのトイレットペーパーを一緒に買った後、夕食を作ってくれた。
正直料理は得意ではない京子であったが、本人なりに誠心誠意作ってくれていた。
京子の正体
そんな京子に透は唐突に聞いた。
透「お前、誰だよ。」
慌てながら京子は「え?誰って・・八代京子だけど・・」と困った表情をみせる。
当然隣のクラスの女子生徒という基本的な情報は知っているのだが、それ以外透は京子が何者なのか一切知らなかった。
京子は「何者か・・・やっぱり私のこと覚えてないんだね」と少し落ち込んだ様子をみせる。
そして「明日からは・・・他人に戻るから」とその日は透の家を後にしたのだった。
「高校以前に会ってたってことか?」と考える透だったが一切身に覚えがなかった。
なんだかんだ楽しかった日々
そんな京子は学校の生徒会長を務めていた。
成績優秀でスポーツ万能の京子を他の生徒達は羨む。
そんな女の子が急に自分の家に転がり込んできて困惑する透だったが、なんだかんだ今まで京子と一緒に過ごしてきた日々は楽しんでいた。
忙しくする透
家に帰ると溜まっていた洗濯物が散乱していた。
『最近は下手なりにあいつ(京子)がやってくれてたからな・・』
家に1人でいると母親のことばかり考えてしまう。
その度に寂しくなるのが嫌だった透は毎日学校に行き、バイトのシフトも増やすようになっていった。
そんな透を周りの友人達も「どんだけ強いんだよアイツ、人生2週目か?」と素直に尊敬していた。
だが無理がたたってか、ある日の下校中透は倒れてしまったのだ。
一人母親の死を抱え込む透
目が覚めると透は自宅にいた。
それも京子の膝の上で・・・
京子「気がついた?」
思わず驚いてしまう透。
すると京子は透の頭を撫でながら「家に帰ってじっとしているとお母さんのことを思い出す。だから忙しくして忘れようとしてるんでしょ?」と言ってきたのだ。
撫でられているうちに透の目には涙が・・・
そして透は「ふざけんなよお前・・・!!知った風な口ばっか聞きやがって!!」と撫でている手を思い切り払ったのだった。
母親が死んだ日の朝、些細なことで母親と口論になった透は傷つけるような言葉を発してしまった。
それが理由で母親は不注意運転をし、交通事故で死んだと透は思い込み自暴自棄になっていた。
それを聞いて京子は「芦屋さんが死んだのは透くんのせいじゃないよ」とフォローする。
京子「私のことはもう思い出せなくてもいい。だから代わりに約束して、もう1人で背負い込まないで。」
そう言って京子は透の背中をギュッと握りしめた。
花火大会の帰り
それからさらに距離を縮めた2人は夏休みのある日花火大会に出かけることになった。
綺麗な花火を見ながら小指だけ繋ぐ2人。
すると京子は人混みで足を踏まれたらしく、足を痛めていた。
手当しようにも冷たい水もない為、近くの京子の家に一緒に帰ることに・・
2人っきりになりたかったから
京子をおんぶして到着したのはボロアパート。
京子が「家、誰もいないから気にしないで入って」と言うと透は急にドキドキし始める。
そして家に入ると京子はとんでもないことを言い出したのだ。
京子「ごめん、足痛いって嘘だったんだ。2人っきりになりたかったから・・」
それを聞いて透は京子を押し倒し、そのまま2人はキスをした。
豹変する京子
透は慣れないながらも必死に京子の身体を触ろうとする。
そしてパンツを脱がそうとしたその時・・・京子は突然顔色を変えて「へったくそ」と言ってきたのだ。
そこから京子が主導権を握り、逆に色んなところを触ってくる。
それも慣れている手つきで・・
そして京子が言った言葉に透は耳を疑う。
京子「でも良かった。透君が私のこと覚えてなくて。」
甦る記憶
それを言われ急に透の記憶が甦る。
透がまだ小さかった頃、家に黒服の男が押しかけてきて母親と言い争っていた。
母親は「帰って下さい!!あの人とはもう別れたんです。そちらのルールは知りません。私は透を渡しません。」と男に大声で叫びちらす。
その時黒服の男の後ろにいた小さな女の子が京子であった。
そして日照雨の会と書かれたパンフレットが床に落ちてあるのも透は覚えていた。
拘束される透
するとボロアパートに3人の男達が入って来た。
柄の悪そうなその男達はどうやら京子と知り合いのようで、さらに透のことも知っているようであった。
そして男達は「俺達は君を助けに来たんだ」と言い透の両手両足を拘束してきたのだ。
そのまま車に運び込まれた透。
身動きが取れない透に京子は「早く透君を連れて帰ってあげよう。私達の家に」と言ったのだった。
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感想
ある施設に幽閉されてしまうという内容のストーリーですが、若干のファンタジー要素もあり、読んでいて脱出するまでのハラハラ感というのがイマイチ伝わってきません。
さらに敵側の大ボスが主人公の父親で、一見普通のオジサンにしか見えないのも残念な要素もです。
同じ幽閉系だったら食糧人類の方が面白かったように感じます。
またお色気シーンも多く、何を趣旨としたのかが分からないのも残念なポイントの1つです。
シリアス要素がもう少し濃ければもっと楽しめたのに・・・って感じの作品です。
絶望の楽園の通信簿
絵柄 ⭐⭐⭐⭐☆
演出 ⭐⭐⭐☆☆
ストーリー ⭐⭐☆☆☆
キャラクター ⭐⭐☆☆☆
世界観 ⭐⭐☆☆☆
セリフ ⭐⭐⭐☆☆