目次
登場キャラ
芦屋透
17歳の高校生。
地下空間からの脱出の機会を伺う。
野田健児
奇跡の力を体験し無事蘇生を果たす。
だが体が死後硬直のように異常に硬く冷たい。
宮川優以
健児の彼女。
同じサークルで知り合った。
6話 ネタバレ
死後硬直のような体の硬さと冷たさ
健児の手の冷たさに驚く透。
透「いや、手冷たいっすね」
健児「そうなか?地下は寒いから冷えたのかも」
透は『そんなレベルの話じゃねぇだろ・・・まるで死後硬直みたいにガチガチだった・・』と健児が嘘をついてることを見抜く。
すると健児は「透くんも儀式に出た方がいいよ。勇気を出せばご褒美が待っているしね。」と意味深な発言をしてきたのだ。
「?・・何ですか・・・ご褒美って?」と尋ねるも健児は「明日になれば分かるよ」とはぐらかしたのだった。
禊の終了
翌日、神官からとある発表があった。
神官「今月の禊終了者を発表します。宮川優以さん(健児の彼女)」
『禊が終了・・・?』と驚く透。
すると横に立っていた信者が禊終了の条件について教えてくれた。
どうやらこの地下施設では神官から魂の穢を落としたと見なされることで地上にあげてもらえるらしいのだ。
『それってどれだけここで耐えればいいんだ・・・?』と透はゾッとする。
現に今回地上行きに選ばれたメンバーのうち男2人は地下に来て半年も経っており、今にも死にそうなくらいヘロヘロの状態である。
地上行きの例外
そして最後に神官から「野田健児君」と健児の名前が呼ばれたのだ。
男によると地上に上がる条件には1つ例外があるという。
それは自らの儀式を志願し、奇跡の力を体験することである。
その時、透は昨日健児から言われた「ご褒美」という言葉を思い出したのだ。
脱出のチャンス
だが透は今このタイミングが地下空間から脱出する最大のチャンスと捉えていた。
『出口を見つけて逃げるには今しかない』
恐る恐る神官と4人の信者達の後をつける透。
通路はだいぶ入り組んでいるがなんとか見失わないよう、壁に張り付きながら移動する。
神官と4人の信者は地下にあがる階段の前で立ち止まった。
透も監視カメラがあるためこれ以上近づけない・・・
暴走する健児
すると健児が突然「神官さん。もう我慢が限界なんですがいいですか?」と言い出した。
それに対し神官も「破棄対象なので好きにしてください」と答える。
そして健児は「じゃあ遠慮なく」と言い、1人の信者顔を握り潰したのだ。
暴走した健児を優以は「何やってんの健司君、死んじゃう!辞めて!」と必死に止めようとする。
もう1人の信者も神官に助けを求めるが、逆に錫杖で顔を潰されてしまう。
正気とは思えない健児
優以は這いながら必死に逃げる。
歩きながら追いかける健司は「覚えてるかい?初めて出会った時のこと。」と話しだした。
サークル歓迎会で自分に話しかけてくれたことが嬉しかったと言う健児。
そんな2人だけの思い出に浸る健司に優以は「健児君・・?おかしくなった訳じゃないの?いつもの健児君なの?」と尋ねる。
健児は「俺は正気だよ、だから逃げないで優以」と答えた。
だがすぐに健児が正気でないことに優以は気がついた。
優以「あなた・・誰?いつもは私をゆーちゃんって呼ぶのに・・・」
健児「あっ間違えた」
そう言って健児は優以の顔面を喰いちぎったのであった。
透『嘘だろ・・・』