目次
登場キャラ
芦屋透
17歳の高校生。
罪を受ける澪を庇おうとする。
小鳥遊秋人
透と同じように拉致され教会信者として地下に幽閉された30代くらいの男。
透と一緒に本殿からの脱出を目論む。
隼人
後継者の1人。
年は透と同じくらいの青年。
世の人間を全て配下に置くため、師父の座を狙っている。
神宮寺良馬
後継者の1人。
大企業Insterの社長。
ゴシップ業界ではないかと黒い噂が絶えない男。
世良達海
後継者の1人。
不気味で何を考えているか分からない神父。
雪野澪
16歳の女性信者。
一回死んでしまったが、師父の奇跡の力によって生き返った。
21話 ネタバレ
蜜
透達が駆け寄った時には、既に信者の男によって妻は切り殺されていたのだ。
目の前で妻が殺されてしまい、泣き叫ぶ夫。
透はすぐに殺した信者の男の異変に気がつく。
透『なんだ・・!?あの信者・・様子がおかしい・・』
すると(妻の方の)部屋にいた隼人が持っていた徳利を男の鼻元に近づけ、何やら匂いを嗅がせだしたのだ。
神宮寺も「もっと離れた場所で嗅がせろ!オレの方まで匂いが飛んでくる」とハンカチで鼻を覆う。
警戒した様子で見つめる透。
すると隼人は「これは蜜っていうお香らしい。これを嗅ぐと悩みなんて忘れてハッピーになるんだと」と説明してきた。
実際、さっきまで信者を代表して女を殺すことを躊躇していたこの男は蜜の匂いを嗅いだ途端に刀を振り回しだしたのだという。
神宮寺の非情な一言
それを聞いて夫は「あんた達最低だ!!妻を殺さないと自分の立場が危ういから殺した!!」と隼人と神宮寺に怒りをぶつけ出した。
だが神宮寺は「そうだが、何が悪い?」と開き直る。
神宮寺「自分より立場が上の人間を非難して少しでも楽に息を吸う方法を探すなよ」
その言葉に腹を立てた夫は神宮寺に殴りかかろうとする。
すぐに夫は周りの信者達に取り押さえられてしまい、後継者に歯向かった罪として処刑されそうになる。
すかさず透は「やめろ!!」と止めに入ろうとするが、世良に手を捕まれ止められてしまう。
透は「何すんだよ、世良さん!離せって!!」と言うも、世良に怪我をした手を強く握られたことで激痛により気を失ってしまったのだ。
そして夫は信者達の一太刀によって切り殺されてしまったのだった。
命の軽さ
救護室のベッドの上で目を覚ました透。
看病してくれていた澪から「夫婦の遺体は教団が処理するって」と聞かされると、透は改めてここ(教団)での人の命の軽さを痛感してしまう。
何かに気づく神宮寺
その頃、秋人は神宮寺と屋上で密会をしていた。
秋人は透のスマホを隼人が持っていたことについて神宮寺が何か知らないか探りを入れていたのだ。
スマホのことを知ると神宮寺は何かに気がついたような表情を浮かべる。
神宮寺「スマホについては知らないが隼人は信じない方がいいだろう。」
秋人「まぁ同意ですが理由はなんですか?」
神宮寺「あの男(隼人)は一部の女信者に嫌われている。(裏投票で)何もしないで師父に選ばれるとも思えない。」
あまり一緒にいすぎると周りの信者達に怪しまれてしまう為、2人は「話は終わりにした方が良さそうですね」と解散する。
探りを入れてみた秋人は『神宮寺・・食えない男だ。スマホのことで何か気づいていたな。』と改めて注意を払うことにしたのだった。
神宮寺の死体
翌朝、朝ご飯を食べに行く太一と世良。
すると太一はカラスの群れに異変を感じる。
太一「あっちに向かってカラスがいっぱい飛んでくの」
世良「おや本当だ。動物の死骸でも見つけたんですかねぇ」
カラスが向かっていた川辺には・・・首を切られた神宮寺の死体が転がっていたのだ。