目次
登場キャラ
エリーゼ・ド・クロレンス(高本葵)
本作の主人公。
医者になる為、テレサ病院でローザという名で研修を受けている。
実力を遺憾なく発揮し、病院では一躍有名人となった。
リンデン
ブリチア帝国の皇太子殿下。
エリーゼの婚約者。
2年前に起きたアンジェリー戦争の英雄とされている。
エリーゼの前では変装したロンとして現れる。
レン
エリーゼの兄(長男)
銃騎士団の副団長を務める。
エリーゼに対し厳しく接している。。
クリス
エリーゼの兄(次男)
レンとは対照的に穏やかな性格。
29話 ネタバレ
終わってしまった治療
治療の為、ロンとしてテレサ病院に定期的に通院していたリンデン。
その日の診察もすぐに終わってしまいリンデンは少しガッカリしてしまう。
リンデン『これで終わりとは少々早すぎやしないか・・もう少し・・』
リンデンが「い・・いや、ではまた3日後に来るとしよう。」と言うとエリーゼは「次回以降はもう来られなくて大丈夫ですので。」と答えてきたのだ。
どうやらリンデンの病院はほぼ完治したようだ。
思わずリンデンは「来なくていいだと??」と表情を曇らせる。
こうしてリンデンとエリーゼの3日に1度の診察は終わりを迎えたのだった。
エリーゼの好きなもの
帝国に帰ったリンデンはエリーゼの兄であるレンにとあることを尋ねた。
リンデン「そなたの妹は何を好む?」
どうやら治療をしてもらったエリーゼに何かお礼をしたいようだ。
まさかの質問に一瞬固まってしまうレンにリンデンは「少しばかり礼をしなくてはならないことがあってな」と説明する。
レンはエリーゼの好きなものを必死に思い出そうとする。
まず思い出したのが苺ケーキやマンゴープリンやバナナタルトなどの甘いお菓子であった。
だが贈り物に相応しくないとリンデンは即却下する。
良いアイデアを出さないレンに対しリンデンは「そなたは姫君に告白をする時どのようなものを送るのか?」と必死に考えるよう促した。
だがすぐに『相手を考えずについ申してしまった・・レン男爵の性格上女性の手すらまともに握ったことがないであろうに・・』と反省する。
リンデンにはこういう類の相談で頼れそうな相手が他にいた。
リンデン『こういうことは3番目のミハエルが詳しいはず。だがあの日の事件を起こした彼らを許すことは出来ぬ・・』
レンの提案
するとレンは「宝石はいかがでしょう?エリーゼは幼い頃からきらびやかなものを好んでいたように思えます」と提案きてきた。
宝石は確かに贈り物としてはちょうど良かった。
しかし最近の医者としてのエリーゼを見る限り、エリーゼが宝石で喜ぶとは考えにくかった。
だが実兄であるレンが言うことを信じ、リンデンは宝石をプレゼントすることにしたのだった。
エリーゼのおねだり
後日、リンデンはいつものようにロンに変装してエリーゼに宝石を渡しに行った。
だが結果は「遠慮致します」と断れてしまった。
リンデン『予想通りだ。贅沢や見栄だけを好んでいた昔とはやはり違う・・』
リンデンは「必ずそなたには借りを返したいと願っておる」と伝えるもエリーゼは「治療費で既に十分頂いてますよ」と遠慮し続ける。
それでもリンデンが引いてこなかったので、エリーゼは「それでしたら・・苺ケーキはいかがでしょう?」と少しだけおねだりしたのだった。
リンデンの笑顔
レンが言っていた通りのものをねだってきたのでリンデンも少し意外な表情を浮かべる。
するとリンデンは「マンゴープリンはどうだ?バナナタルトも好きであろう?」とレンから聞いたエリーゼの好物を次々と言い並べたのだ。
自分の好物知られていて驚いてしまうエリーゼ。
そして最後にリンデンは「これからは好きなだけ食わせてやる」と笑顔を見せたのだ。
エリーゼはリンデンが見せる爽やかに笑顔に少し顔を赤くしたのだった。
誕生祭当日
後日、クロレンス家は誕生祭の準備で皆慌ただしくしていた。
既に着替えを済ませてあるエリーゼに兄のクリスが「リゼ、もう支度は済んだのか?」と声をかけてきた。
*誕生祭により病院は休診
エリーゼ「はい。以前決めておいたドレスを着ていこうと思いまして」
そもそもエリーゼは資格試験のこともあり、誕生祭はあまりノリ気ではかった。
そんなエリーゼの表情にクリスもすぐに気がつく。
体調を崩したエリーゼ
するとクリスは「ところでなんだか顔色も優れないし、ん?・・熱もあるんじゃないか?」とおでこに手を当ててきた。
エリーゼは日頃の無理がたたり体調を崩していたのだ。
エリーゼに熱があると分かったクリスは「休んだ方がいい!!近々少々無理しすぎだぞ!」と説得する。
エリーゼ「お兄様、お構いなく。」
クリス「だめだ!!元々身体も強くないというのに病気でもしたらどうするんだ!早く休め!」
そしてエリーゼは強制的にベッドに連れていかれたのだった。
その後エリーゼの熱はドンドン悪化する。
エリーゼ『今日が誕生祭というのによりに、よってなぜ・・・』