目次
登場キャラ
アリスティア・フィオニア・ラ・モニーク
9歳の次期皇后。
7年後から時を遡ってきた。
父や騎士団達が遠征に行ってしまった為、寂しい思いをしている。
カルセイン・デ・ラス
アルキントとエルニアの息子。
有り余る元気で両親を困らせている。
後に剣術の天才と謳われることになる。
ツンデレだがアリスティアのことを慕っている。
シーモア卿
アリスティアの近衛騎士。
アリスティアから頼まれ剣術を指導する。
36話 ネタバレ
シーモア卿の剣術指導
シーモア卿から剣術の指導を受けるアリスティア。
それによりアリスティアは1人で黙々と特訓していた時よりも確実な手応えを感じていた。
そのアリスティアの成長にはシーモア卿も「侯爵令嬢は上達がお早いですね。私がお教えする必要がないほどの実力をお持ちでいらっしゃいます。」と言うほどであった。
そんなシーモア卿の褒め言葉にアリスティアも照れてしまう。
アリスティア『この人が来てくれて本当に良かった』
現れたカルセイン
するとシーモア卿は何者かの気配を感じた。
すぐにシーモア卿はアリスティアに下がるよう指示し、「何者だ!姿を現したまえ!!」と言い放つ。
そして茂みから姿を現したその人物は・・・・カルセインであった。
カルセイン「・・近衛騎士?皇族を守る騎士がなんでここにいんだ?」
シーモア卿が「侯爵令嬢にどういうご要件なのか先に・・・」と詰め寄るとアリスティアは「知人なので大丈夫です。少し席を外して頂けますか?」と止めに入った。
来てしまったカルセイン
2人きりになったカルセインとアリスティア。
アリスティアは「どうなさいましたか?もうお会いすることはないと思いましたが・・」と尋ねる。
カルセインもこの前アリスティアと喧嘩になった時は『もう二度と来るもんか!!』と思ったのだが、何故か再びアリスティアに会いに来た自分に驚いていたのだ。
それと同時にカルセインは元気そうなアリスティアを見て安心したのであった。
心を開いたアリスティア
アリスティア「それでご用件は?」
理由もなく会いに来てしまったカルセインはとりあえず適当な理由をとってつけた。
カルセイン「一族の恥にならないよう貴族らしく振る舞えって俺に言ったよな?それじゃ客に対するお前の無礼さはどうなんだよ?」
さらにカルセインは「お前の態度次第では家同士の争いに発展する可能性もあるんだぞ!!」と上から目線でアリスティアに突っかかった。
するとアリスティアは意外にも「さようでございますね。あの日は私は軽率でございました。お詫び申し上げます。」と素直に謝ったのだ。
素直に謝ったアリスティアにカルセインは「なんですんなり謝るんだ?」と驚いてしまう。
それに対しアリスティアは「間違ったことをしたら謝らないこと、礼儀に欠けるそういう行いこそが名誉を傷つけるのではありませんか?」と説明した。
さらにアリスティアは「それともう1つ、私を見下す公子の言葉遣いもやはり家同士の争いの火種となりえます。」と上から目線で言い返したのだ。
言葉遣いを指摘され、慣れない敬語を必死に使おうとするカルセイン。
だが今まで言葉遣いなど気を使ったことがないカルセインは「ごめっ・・あっ・すいませんでした侯爵令嬢・」とあたふたしてしまう。
カルセインはさらにアリスティアにどんどん言い負かされてしまう。
そして結局「えいっ知るか!!今さら敬語なんて使えっかよ」と投げ出したのであった。
だがアリスティアはそんなカルセインの健気な態度に対し思わず笑ってしまったのだ。
カルセイン「なんだよ!お前、笑えるじゃん!」
そしてカルセインは「それじゃ・・謝りあったし仲直りってことで・・」と照れくさそうに言ったのであった。
突拍子もない発言
カルセインが「これからはウチに来てもいいぞ」と言うとアリスティアは「もう行く用がないのですが・・」と答える。
アリスティアは現在近衛騎士であるシーモア卿から剣術の指導を受けていることを説明した。
そとそもカルセインは何故アリスティアに近衛騎士がついているのか気になっていた。
だがそんな細かいことなどカルセインはすぐに忘れてしまい、「お前はあの騎士にこのまま教わればいい。代わりに俺がここに来る!!」と考えを切り替えたのだ。
カルセイン「これで一石二鳥だ。俺も近衛騎士の実力を見ることが出来るしな!!」
勝手に話を進めてしまうカルセインにアリスティアも困惑してしまう。
カルセインはそんなアリスティアの気など知らず「それじゃあ、そういうことで!よろしくな!」とノリノリになるのであった。
アリスティア『なんという無鉄砲・・』