目次
登場キャラ
アリスティア・フィオニア・ラ・モニーク
9歳の次期皇后。
7年後から時を遡ってきた。
父や騎士団達が遠征に行ってしまった為、寂しい思いをしている。
カルセイン・デ・ラス
アルキントとエルニアの息子。
有り余る元気で両親を困らせている。
後に剣術の天才と謳われることになる。
ツンデレだがアリスティアのことを慕っている。
シーモア卿
アリスティアの近衛騎士。
アリスティアから頼まれ剣術を指導する。
ルブリス・カマルディン・シャーナ・カスティーナ
カスティーナ帝国の次期(34代目)皇帝。
未来ではアリスティアとケインアルを死に追い詰める。
父から特別視されるアリスティアを妬ましく思っている。
37話 ネタバレ
特訓したいカルセイン
強引な提案をしてきたカルセイン。
カルセインはさらに「せっかくなんだし、今から練習しようぜ!!」と言い、アリスティアとシーモア卿を驚かせたのであった。
差し出された紅茶
訓練後を終えたカルセインは「いや~さすが近衛騎士!剣も動きも期待を裏切らないな!」と満足気な表情をみせる。
そんなカルセインに紅茶を差し出すアリスティア。
何も考えず、差し出された紅茶を飲んだカルセインは・・・なんと紅茶を吐き出してしまったのだ。
カルセイン「すっぺ!!なんだよこれ!?めちゃくちゃ酸っぱいじゃん!!」
そのカルセインのリアクションにアリスティアは『お湯の量を間違えたのかしら?』とあたふたしてしまう。
だが自分で味を確認してみてもそれはいつも飲んでいる美味しい紅茶だった。
アリスティア「もともとこういう味の紅茶なんです」
カルセイン「マジで?好き好んでこんなの飲んでんのか?」
アリスティア「はい。私は好きですが・・」
そんなアリスティアにカルセインは「薄々気付いていたけどお前の好みって変わってるよな~」と思ったことを正直に言ってしまった。
するとアリスティアもついムキになってしまい「それならお飲みにならなければいいでしょう!!」とカルセインから紅茶を取り上げたのだ。
アリスティア「私の味覚がおかしいもので他の紅茶をお入れしてもきっとお気に召されないことでしょう!!」
事実を知ったカルセイン
いきなり怒って立ち去ったアリスティアに「おて・・おい!?」と呆然としてしまうカルセイン。
カルセインは「酸っぱいから酸っぱいって本当のこと言っただけだろ?」とシーモア卿に同情を誘う。
するとシーモア卿は「侯爵令嬢の心のこもったお茶を頂けるということを何より嬉しく思っております」と答えたのだ。
そのシーモア卿の言葉にカルセインはある事を察する。
カルセイン「・・・・・・ってことは?」
シーモア卿「侯爵令嬢がお淹れになったお茶ということです。」
急に冷や汗をかきはじめたカルセイン。
意地でも飲みほそうとしたカルセイン
そしてカルセインはタイミングを見計らって取り上げられた紅茶を取りに行ったのだ。
アリスティアは「私の選んだお茶はお口に合わないのではありませんでしたか?」とまだ不機嫌な様子。
しかしカルセインはその紅茶を「飲める飲める!ウハハハハ!」と苦笑いをしながら、強引に口に含んだのだ。
酸っぱすぎて今にも吐き出してしまいそうなカルセインだがなんとか持ちこたえる。
カルセイン「天才剣士カルセイン!お茶になんか負けてたまるか!!」
居心地の良さを感じるアリスティア
するとアリスティアはカルセインのカップに一塊の砂糖を入れたのだ。
アリスティア「もう一度お試し下さい」
緊張しながら再度紅茶を口に含むカルセイン。
するとカルセインはさっきと一変しとても飲みやすい紅茶に驚いてしまう。
そして紅茶を一気に飲み干してしまったのだ。
カルセイン「さっきより断然飲みやすいじゃん」
アリスティアからも「よかったです」と思わず笑みがこぼれてしまう。
カルセインに対し色々腹を立ててしまったアリスティアであったが、そんなカルセインのことをアリスティアは『思ったことを何でも言っちゃう人なのね』と理解したのであった。
アリスティア『ここまで自分の感情に正直な人がいるなんて・・声をあげて笑ったのは、生まれて初めてだった。こういうのも悪くない気がする』
貴族からの提案
その頃、ルブリスのもとにリサ王国の2人の貴族が足を運んでいた。
2人の貴族は「実はこの間、モニーク、公爵令嬢をお見かけしましたが殿下を仕えるにはあまりにも若く・・」とアリスティアの話をしだした。
ルブリス「それで?僕の婚約者の歳をどうしてそなた達が気にかけているのだ?」
そして貴族2人は「皇后の補佐を兼ねたまた別のお相手を置かれてみてはいかがでございましょうか?」と提案してきたのだ。
つまりリサ王国の姫君を皇妃に迎えさせると言ってきたのだ。
するとルブリスは「皇帝陛下もご健在だというのに成人式すらまだ挙げていない僕の後継者問題を心配してくれているとはその勇気を称えるよ!」と不敵な笑みを浮かべだしたのだ。