目次
登場キャラ
エリーゼ・ド・クロレンス(高本葵)
本作の主人公。
医者になる為、テレサ病院でローザという名で研修を受けている。
ハーバー公爵夫人を助ける為、切開手術を行ったがそれが物議を呼び百院をいう棟に監獄されている。
ミハエル
リンデンの弟に当たる存在。
だが政治上ではリンデンとは敵対関係にある。
前世でのエリーゼとは大の仲良しだった。
グレアム・ファロン
テレサ病院の最年少教授である天才医師。
エリーゼ(ローゼ)の指導係。
エリーゼ(ローゼ)のことを本物の天才と賞賛している。
ちなみにエリーゼの正体には気づいていない。
ベン卿
皇宮の侍医を務める名医。
エリーゼ(ローゼ)を皇室十字病院へ勧誘する。
37話 ネタバレ
ミハエルとの回想
前世のエリーゼはリンデンとの結婚生活がなかなか上手くいっていなかった。
エリーゼは唯一心を開いているミハエルの前だけ涙を流していた。
ミハエルは「どうせまた兄上のことでしょ?毎日泣くなんて本当に泣き虫だな~」とエリーゼを励ましていた。
からかってくるミハエルに「うるさいっ!!」と強がるエリーゼ。
無愛想な兄(リンデン)よりも自分の方が魅力的じゃないか?と言うミハエルであったが、エリーゼは「ミルと殿下は違うの!ミルは私が唯一気を許せる友達なんだから」と答えたのだった。
エリーゼの瞳
ミハエルとの再会に突然涙を流したエリーゼは「目にホコリが入った」ととっさの言い訳をした。
だがさっき思わず「ミル」と呼んでしまった手前、その言い訳は少し無理があった。
気を取り直し改めて「クロレンス一族のエリーゼにございます」と挨拶をするエリーゼ。
ミハエルもエリーゼとはほぼ初対面なので「ミル」という自分の愛称を知っていることに違和感を覚えたのだが、気のせいと思い過ごしたのであった。
それよりもミハエルはエリーゼの切なそうに自分を見つめる瞳に気を取られてしまったのであった。
距離を縮める2人
その日はそのままその場をあとにしたミハエル。
だがミハエルは次の日、そのまた次の日と毎日のようにエリーゼの前に姿を表したのだ。
ミハエル「今日も本読んでるの?」
毎日来るミハエルにエリーゼも「監禁中にこのように毎日出歩くのは・・」と心配するが、ミハエルは特に気にする様子はない。
ミハエルはエリーゼが読んでいる医学書を見て「よくこんな難しい本読むな・・」と感心する。
エリーゼ「はい!試験に合格して絶対に医者になるんです!」
「じゃあ結婚は?兄上と婚約するんだろ?」と聞いくるミハエルにエリーゼは婚約する意思がないことを説明する。
なのでエリーゼは気を使わずフランクに接するようミハエルに求める。
そしてミハエルは「分かったよ、リゼ」と笑顔で答え、ふたりの距離は縮まったのであった。
乾杯
仲も良くなったところで、ミハエルは「リゼ!今日の夜一杯どう?」と誘ってきた。
どうやら父から盗んできたワインを独り占めするつもりだったようだ。
エリーゼは「監禁中にお酒は・・」と遠慮するが、ミハエルは「でもお酒禁止なんて言われてないじゃん」と説得してくる。
そんなミハエルの言葉に妙な説得力を感じてしまったエリーゼは『少し飲むくらいなら平気よね?』と上手く乗せられてしまった。
*ちなみにミハエルは誕生祭に使用する礼式用のワインをこっそり飲んでしまった為、罰として監禁されている
ミハエル「いつかこのお酒がなくなったのを知り腹を立てる父上に・・・乾杯!!」
ミハエルの未来
乾杯するミハエルとエリーゼ。
前世と変わらず自由で明るく、周りの人間にも平等なミハエルにエリーゼは安心する。
だがエリーゼは後にミハエルが戦死してしまうことを知っていた。
それを止めるにはミハエルに皇権を諦めてもらうしかないのだが、「ある理由」があって恐らくミハエルは皇権を諦めない。
それにエリーゼは前世でミハエルが最後に自分に言おうとした言葉が気になっていた。
エリーゼ『私はミルの最後の言葉を聞くことが出来なかった。あの時ミルはなんて言いかけたのだろう・・』
またも切なそうな瞳を浮かべるエリーゼ。
エリーゼの医者に対する思い
話を変える為、ミハエルほ「なんで医者になりたいんだ?大貴族の君がそんな苦労しなくても・・」と聞いてきた。
それに対し、エリーゼは「殿下はなぜ剣を極めたのですか?」と聞き返した。
ミハエル「それは~剣が好きだから?」
エリーゼ「私も同じです。何よりも誰かを治療する医者という仕事が好きなのです」
エリーゼの医者になって多くの人を助けたいという気持ちはとても大きなものだった。
もし陛下との賭けに負け、誰かを治療することが出来なくなれば自分は干からびてしまうとまでエリーゼは言うのだ。
ミハエルも陛下との賭けにエリーゼが勝つとは思っていなかったが、何とかエリーゼを応援したいと強く思ったのであった。
ローゼの正体
翌日、エリーゼのところに来客が現れる。
二日酔いの為、頭痛を苛まれながら部屋のドアを開けると・・そこにはグレアムとベンがいたのであった。
グレアムとベンは緊急切開を行ったエリーゼを一目見たいと会いにきたのだ。
普段一緒に働いているローゼの正体がエリーゼと知らなかったグレアムは驚いてしまう。
グレアム「・・ローゼ?」