目次
登場キャラ
エリーゼ・ド・クロレンス(高本葵)
本作の主人公。
医者になる為、テレサ病院でローザという名で研修を受けている。
ハーバー公爵夫人を助ける為、切開手術を行ったがそれが物議を呼び百院をいう棟に監獄されている。
リンデン(ロン)
ブリチア帝国の皇太子殿下。
エリーゼの婚約者。
2年前に起きたアンジェリー戦争の英雄とされている。
エリーゼの前では変装したロンとして現れる。
40話 ネタバレ
リンデン(ロン)の仕草
リンデン(ロン)の「そなたと一緒に見たい」という言葉にキュンとしてしまうエリーゼ。
エリーゼ『まさか私を・・・!?いや、でも私とはまだ病院でしか会ったことないし・・』
チケットを買い、エリーゼをエスコートするリンデン(ロン)。
エリーゼはそんなリンデン(ロン)の仕草にどこかで見覚えを感じていた。
エリーゼ『何だろう・・この感じ・・』
懐かしい感情
その日のデートを終え、帰宅するリンデン。
部下から「陛下。楽しく過ごされましたか?」と聞かれたリンデンはどこか懐かしい感情を抱いていた。
リンデン『全てが楽しい時間だった・・・こんな感情を抱くのはあの日以降はじめてだ。』
それでもリンデンは『このすべてのことは皇太子である私ではなくロンとしてのこと・・』と気を引き締め直す。
それにリンデンには変装能力による負担がそれなりにかかっていた。
リンデン『これ以上無理が生じれはこの能力もしばらく使えなくなる・・そうなればこうやってエリーゼに会いに行くことも・・・』
医師たちの議論
数日後、医師試験の結果発表の日を迎えた。
だが答案をした医師達の中で何やら議論が行われていた。
それは試験の難易度が高すぎて合格率が限りなく低いということであった。
ほとんどの受験者が実際の治療に関する問題に苦戦したようだ。
これにより医師達の中で再試験日を設けようという提案が出ていたのだ。
「とにかく行政部に確認した後、認可が降りれば再試験の日程を決めましょう。正式な内容が決定したら各病院に伝えて下さい。」
エリーゼの答案用紙
再試験を行うことでこの議題は解決したのだが、実は議題はもう1つあった。
1人の医者が「今回議論する内容はまさにこれです。皆さんこの回答はご覧になりましたか?」ととある答案用紙を見せだした。
それはエリーゼの答案用紙であった。
今回の試験に関して、実際の医療に解答できた者は皆無であったが、たった1人エリーゼだけが全問正解していたのだ。
しかも誰もが考えつかなかった方法で・・・
胃切除術、心不全患者の治療、感染症を防ぐ消毒方法などこれまでフランソエン共和国で長い間議論してでも結論が出なかった問題に対する答えがエリーゼの答案用紙に記載されていたのだ。
医師達全員がエリーゼの答案用紙を学会で発表することで一致する。
そしてエリーゼは100点満点中99点で無事合格したのだ。
間違えた2問もエリーゼの字が乱雑すぎて不正解となっただけである。
「とにかくこのブリチア帝国に医学会の先駆者グラハム伯爵を超える天才が現れたようです。」
その場にいた医者達はこれだけの才を持つエリーゼが皇太子妃となってしまうのを少し残念に思うのであった。
上がっていくエリーゼの評判
後日、号外でエリーゼの過去最高点での医師試験合格が街中に知れ渡った。
市民たちのエリーゼの印象はさらに上がっていく。
市民たちも皇太子妃になる予定のエリーゼがなぜ医師試験を受けたのか疑問に思う。
だがそんなことより、今後皇太子妃になるエリーゼが聡明であることに市民たちは喜んだのであった。
「我らブリチア帝国の皇太子妃になられるデイムクロレンスに乾杯!!」