目次
登場キャラ
エリーゼ・ド・クロレンス(高本葵)
本作の主人公。
医者になる為、テレサ病院でローザという名で研修を受けている。
ハーバー公爵夫人を助ける為、切開手術を行ったがそれが物議を呼び百院をいう棟に監獄されている。
リンデン・ド・ロマノフ(ロン)
ブリチア帝国の皇太子殿下。
エリーゼの婚約者。
2年前に起きたアンジェリー戦争の英雄とされている。
エリーゼの前では変装したロンとして現れる。
クリス・ド・クロレンス
エリーゼの兄(次男)
エリーゼのことをいつも第一に思う優しい兄。
前世ではエリーゼの過ちを揉み消す為に参戦したクリミア遠征で戦死してしまう。
グレアム・ファロン
テレサ病院の最年少教授である天才医師。
エリーゼ(ローゼ)の指導係。
エリーゼ(ローゼ)のことを本物の天才と賞賛している。
エリーゼの正体を知って、低姿勢を貫いている。
43話 ネタバレ
ショックを受けるエリーゼ
リンデン(ロン)「もう見たくても見ることもできないから・・・」
手を握られたエリーゼは「え・・?それはどいういう・・?」と動揺する。
リンデン(ロン)はエリーゼにクリミア遠征に遠征軍として参戦することを伝えた。
それを聞いてエリーゼがロンが皇室と繋がりのある高位貴族であることを察した。
それと同時にエリーゼは大きくショックを受けてしまう。
エリーゼ『気をつけて行ってきてと声をかけなければならないのに・・その言葉が出てこない・・』
泣きそうになるエリーゼを見てリンデン(ロン)は「ローゼ、ここ数ヶ月そなたと出会えて本当に楽しかった。これからも身体に気をつけて頑張るんだぞ」と声をかけたのだ。
そのリンデン(ロン)の優しさに胸が締めつけられるエリーゼ。
徴表
ここ数ヶ月で2人は想像以上に仲良くなっていた。
そしてエリーゼは去っていくリンデン(ロン)を呼び止め、徴表を渡したのだ。
*恋人や家族が戦争に行く時、無事生還することを祈願し預けるもの
それは母テレサの遺品のネックレスであった。
エリーゼ「預けるのです。帰ってきたら私に必ず返して下さいね。ですから絶対に無理せず卑怯になってでも帰って来てください」
そのエリーゼの心からの叫びにリンデン(ロン)も心を打たれる。
そして笑顔で「感謝する。必ず返すと約束しよう」と答えたのであった。
変装の限界
そのまま別れた2人。
すぐに裏道で待機させていた馬車に乗ったリンデンは急いで変装を解いた。
どうやら変装出来る時間にも限界が来ていたようだ。
リンデン「危なかった・・今後最低でも半年・・年、いや1年は使用できないだろう・・」
リンデンも変装した状態で会い続けることに抵抗を感じていた。
だがそれでも気がついたロンに変装してエリーゼに会いに行っている自分がいたのだ。
リンデン『皇太子であるこの姿ではもう二度とあんな表情のエリーゼを見ることは出来ないだろう・・』
そしてリンデンは貰ったネックレスを見ながら「今日はレン男爵でも呼んで一杯やるとするか」と呟いたのだった。
現実を知らされるエリーゼ
家に帰ったエリーゼ。
すぐに邸宅メンバーの表情がくらいことにエリーゼは気づく。
すると義母であるテレサが泣きながら倒れ込んだのだ。
エリーゼ「お・・お母様・・どうしたのですか?」
そこでエリーゼはクリスとレンがクリミア遠征に参戦することを知らされたのだ。
その日の晩、エリーゼは泣き続けた。
エリーゼ『なんで、どうして・・・?今回もまた2人を無くすなんて絶対に嫌・・』
前回は自分の過ちを拭う為に参戦したクリスであったが、今回は国家を救うための自発的な参戦である為、エリーゼは『いくら努力しても過去を完全に変えることは難しいの・・?』と落ち込んでしまう。
クリスの励まし
するとクリスが部屋を訪れた。
エリーゼはクリスの胸に飛びつき「お・・お兄様!!お願いだから行かないで!!」と懇願する。
クリスは「リゼはいい子だろ?だからもう泣くな。絶対に大丈夫だから」と必死に励ます。
そしてその代わりにクリスは「リゼ一つお願いがあるんだ。徴表を・・くれるか?必ず戻って、お前に返すから」と言ってきたのだ。